その圧倒的演奏スキルと存在感でデビューから瞬く間のうちにギターヒーローへと上り詰めたザック・ワイルド。彼がオジーオズボーンバンドに加入したのはなんと19歳の出来事だったそうです。自分が19歳の頃は何をやっていたかなどと考えるのはやめておきます。
名は体を表すと言っても限度があるんじゃないかとツッコみたくなるぐらいにプレイスタイルとヴィジュアルがワイルドです。僕はしばらく彼のことを”ギターが趣味のレスラー”だと思っていました。
ザック・ワイルドはHR/HMファンによく知られたギタリストではありますが彼自身の演奏の幅は驚くほど広く、カントリー、ブルース、サザンロックと多種多様です。
今回は彼の代名詞とも言えるペンタトニックスケールでのパワープレイ的なフレーズを紹介していこうと思います。
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フレーズ①
ザック・ワイルドっぽいフレーズを弾いてよ!と言われたらとりあえずこれを弾いておけば間違いないです。っぽさを出すコツは全てオルタネイトピッキングで弾き、ブリッジミュートをかけてやることですね。最後のヴィブラートは思い切りかけます。
この手のフレーズは速ければ速いほど良いと聖書にも記されています。動画のBPM165をクリアしたらガンガンスピードアップしていきましょう。
このフレーズはAマイナーペンタトニックスケールを使用しています。
フレーズ②
これも非常にザック・ワイル度が高いですね。ソロの導入部分とかで入れると盛り上がりが出ていいかもしれません。
5連符の連続したフレーズにはなりますが難しいことは考えずにノリを覚えましょう。ポジション移動の時のスライドがこのフレーズのキモです。
譜面に記したピッキングは僕が一番弾きやすい並びなので色々試してみると面白いと思います。
これもAマイナーペンタトニックスケールを使用しています。
フレーズ③
最後は彼の代名詞とも言える名曲”Miracle Man”のソロからこのフレーズです。原曲は半音下げです。同じ音で弾く場合は譜面より1フレット下げましょう。
本人含め、youtubeの演奏動画を見るとほとんどの人が3小節目までをエコノミーピッキングで弾いていますが僕はオルタネイトで弾く派です。
さて、五線譜の上になにやらコードネームが書かれています。コードの構成音を弾いているアルペジオのフレーズなんだなと思って貰えれば大丈夫です。このアルペジオの運指パターンはかなり使えるというかそこら中で使われてる超定番なのでそのうち記事にしたいと考えております。
3小節目までは3音1セットで考え、4小節目は4音1セットで考えるのが分かりやすいです。4小節目で一気に音数が増えて速度が上がるのが難しいところでありカッコいいポイントですね。
キーはF#mです。ペンタトニックスケール外の音はナチュラルマイナーにありますね。
あとがき
五線譜があった方がリズムも分かりやすいのではないかと思い、今回はつけてみました。リズム譜的な使い方で参考にして下さい。
優れたギタリストから学ぶことは多いです。彼らもまた先達から技術を吸収し、自分の肥やしとしてきたことでしょう。そうして連綿と受け継がれる遺産に如何にして個性をプラスしていくかが自分らしい演奏を形成する鍵になるのだと思います。
今後も名手のシグネチャー的フレーズは紹介していきます。
最後にザック・ワイルドのレッスンビデオを紹介して締めとします。親の仇とばかりに弾き倒す姿は圧巻です。
【難易度:★★☆☆☆】
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