【プラグイン】MLC S_ZERO 100 レビュー【アンシミュ】

DTM

見切り発車でブログを始めたものの一年ぐらい放置していたので、なにかネタを考えて更新していかねばなぁと思っております。
今日は大分前に無料トライアルで試したアンプシミュレーターについての簡単なレビューです。

BOGREN DIGITAL『MLC S_ZERO 100』

メタル系の音作りをする方にはなじみ深い人も多いかもしれない、BOGREN DIGITAL社のアンシミュです。
BOGREN社はワンノブで手軽に音作りが出来るアンシミュプラグインを多くリリースしており、小難しいことは一切なしにギタリストに直感的な操作を促す配慮が素晴らしいと話題です。
プラグイン・エフェクト – 「BOGREN DIGITAL」の製品一覧 | SONICWIRE

MLC S_ZERO 100はそんなBOGREN社が制作した、社内初のフルアンプのシミュレーターであり、これまでのワンノブタイプではなく、アンプヘッド、キャビネット、マイキング、エフェクト・ペダル、EQが搭載されております。

因みに、同プラグインのワンノブタイプも出ております。
プラグイン・エフェクト 「AMPKNOB – MLC S_ZERO 100」 | SONICWIRE

IRDX テクノロジーとは

このアンシミュの一番の売りはIRDXテクノロジーという機能です。

スピーカーの忠実でダイナミックな挙動を演奏に応じてリアルタイムに加えることで、アンプシミュレーターのサウンドを本物のアンプのように反応させることを可能にしました。これにより、実際にギターキャビネットを大音量で鳴らしマイク録音することでしか得られなかった、スピーカーが空気を動かすことで生じるギタートーンのエッジやハリ、立体感が加えられます。演奏中の弾き心地も素晴らしく、奏でるギター・サウンドには生命が吹き込まれます。
と、説明にはありますが正直これを読んでピンとはきませんでした。
実際にノブを動かして聴き比べてみると分かるのですが、私の印象としては
「なんか高音がパリパリいいだしたな…」といった感じでした。
確かに変わっているのは分かるけど…あまり必要性を感じないというか…
荒い質感の歪が足されたような音になってあまり好きではありませんでした。
音源制作において必ずしも生っぽさを追求することが正しいとは限らないので、実際に使用してみて自分の曲に合うかどうかの見極めが必要ですね。
マイクでの録音に慣れたギタリストの感じ方はまた違うものになるかもしれません。

音作り

実際の音作りの仕方についてです。

ヘッド

まずヘッドで歪やEQの処理をします。
3チャンネルあり、クリーンからハイゲインまで広く対応可能です。
因みにパワーアンプの真空管を6L6とEL34で切り替えが可能です。

オーバードライブペダル

オーバードライブのペダルが2種類用意されています。
ヘッドの音作りをした後に、ミドルの存在感がもう少し欲しいだとか、トーンの煌びやかさを足したいだとか感じた時に押してみると良いです。

EQ

EQが搭載されているので、ヘッド部分では詰められなかったところまで調整できます。

キャビネット/マイキング

様々なメーカーのアンシミュについているマイクシミュレーターですがもちろん当プラグインにも実装されており、
・2つのキャビネットスロット
・5種類のマイクモデルで収録したIR
・マイクの前後左右/角度 調整可能
・自前のIRをロード可能
とかなりの充実ぶりです。

BOGREN DIGITALは、スピーカー・キャビネットがギター・サウンド全体の約80%を占めるという考えを持っているらしく、それも納得の気合の入りようです。
拘る人であればここだけで半日つぶせるのではないでしょうか。

Deley/Reverb

 

最後に、ディレイとリバーブの空間エフェクターがあります。
場合によっては、アンシミュで音作りをした後に個別で空間処理をする必要がなくなるのでこれは嬉しいですね。
両方とも癖のない素直なかかり方をしてくれます。

その他機能

この他にも
・チューナー
・メトロノーム
・REC機能
・プリセット
の機能があり、およそギタリストが必要とする最低限のものは組み込まれているのが親切だなと思いました。

あとがき

このプラグインは14日間の無料トライアルがありますので、とりあえず試してみてからの購入を強くお勧めします。
価格は約18,000円(2024/6現在)と、ヘッド1台分のアンシミュとしては中々強気の値段設定になっていますので、正直この値段を出すなら他にも色々選択肢があります。

公式からの試奏動画も参考にしてみてください。

これはSonicwire主催のミニソニコン(ギターインスト)にて最優秀賞を頂いたオリジナル曲ですが、バッキング部分でMLC S_ZERO 100を使用しています。こちらも参考にどうぞ。

 

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