【DTM】メタルギターのバッキングの処理について①(EQ編)【ミックス】

DTM

ハイゲインギターサウンドのバッキングの処理についていつもやってることを解説したいと思います、今回はEQ編です。

資料で使う音源はこれのバッキングです。

この曲での基本的な音作りはこちらで紹介しています。

バッキングの音で重要なのは以下の点だと考えています。
今回は2つめの項目により注目します。

左右の壁の役割

人によるのですが、私は基本的なバッキングは完全にLR(100)にパン振りをしています。
左右で存在感ある壁の役割をして欲しいからです。

主旋律を邪魔しないこと

私はインスト曲を主に制作するのですが、歌ものでも考え方は同じです。
あくまで伴奏なので、主旋律の邪魔になってはいけません。
ここでいう邪魔とは、演奏上目立つかどうかではなく、音の帯域が被って主旋律の明瞭さが失われてしまうことを指します。

EQ前と後の聴き比べ

EQ前

EQを使用する前のバッキングです。
特に悪くはないのですが、私の主観で言うとなんか全体的にモッサリしていて好みではありません。
高音域の煌びやかさも欲しいかなと感じます。

EQ後

こちらが上のトラックのバッキングにEQだけ挿したものです。
モッサリ感が消えて真ん中のスペースが開いたような感じがしますね、高音域も聴きやすくなっています。

EQ設定

実際のEQの設定を見ながら、ポイントを解説していきます。

①ローパス、ハイパス

まずローパス、ハイパスフィルタで余分な高音域、低音域を削ります。
曲にもよりますが今回は
1kHz以上、80Hz以下を削っています。
どちらもバッキングギターには必要性が低い場所です。
キックやシンバルとも被ってしまうので。

②中音域をカット

画像のように、3つのポイントを使って4db程ミドルをカットしています。
これでモッサリした感じが消え、同時にハイが際立つようになります。
バッキングのハイを出したい時に、高音域をブーストする人はとても多いのですが、高音域はいじらずにミドルを多めに削ることで自然とハイが出てきます。

これはYoutubeで海外のメタルエンジニアがやっている手法をそのまま取り入れました。

あとがき

バッキングの処理はあと二つほど工程があるので別記事で紹介します。

今回色々とEQを弄りましたが、それなら音作りの時点で最初から作りこんでおけばいいのではないかと最初は思っていました。
ただ、実際弾いてて気持ちいい音と音源で綺麗に聴こえる音は乖離があるので、ある程度汎用的な音を作っておいて、多少の変化を付けられる方が合理的かなと思います。

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