【DTM】曲中でギターソロを目立たせる方法【オートメーション】

DTM

楽曲の中でギターソロは極めて重要な部分ですが、他の楽器に埋もれてよく聴こえない…という経験をした方も少なくないと思います。

試す価値のある策は色々あるのですが今回は最も手軽に効果を得やすい、オートメーションでの”音量調整”を紹介します。

オートメーションを使ってギターソロを目立たせる

オートメーションとは

最初にオートメーションについての簡単な説明です。

音量やパン、エフェクト等を自動で変化させる機能
・サビから音量を上げたい
・効果音をLからRに移動させたい
・ブレイクのタイミングでディレイをゼロにしたい
などに応じた変化を付けられる、かゆいところに手が届く機能です。
DAWごとによってオートメーションの付け方は違うのでそれはお調べ頂くとして本題に入りたいと思います。

オートメーションでの音量調整

今回はオートメーションで音量調整をして、
ソロの部分だけバッキングの音量を下げることで、ギターソロを目立たせます。

部分的に一括して音量を変えるのでオートメーションのやり方が分からなかった場合は普通にトラックをぶった切って調整しても大丈夫です。
今回の主眼は音量調整なので。

①LRのバッキングギターの音量を下げる

LRで音量差が生まれてはいけないので特に意図が無ければ、
両方とも同じだけギターソロ部分の音量を下げましょう。

楽曲にもよりますが私は2.5~3.0db程下げることが多いです。
ギターソロに使うリードギターの本数や、バッキングのパターン、シンセやその他楽器の兼ね合いがあるので場合によって変えましょう。

後述に音量調整のビフォーアフターを載せますが、今回はバッキングギター、リードギター、ドラム、ベースのみの最もシンプルな楽器構成を例とします。

②ギターソロ前後の音量を調整する

ギターソロのバッキング音量を下げつつ、
曲を通して不自然に音量が上下しないよう前後のボリュームを揃えましょう。

ギターソロはあくまでバッキングがリードに音量を譲ってあげる認識で、ソロが終わればバッキングの音量は戻します。

確認音源

ギターソロ部分のバッキングの音量を下げる処理だけをした比較音源を載せます。
DIOのWe Rockという曲の自作バッキングトラックを使用しました。
リンク先の動画は演奏動画です。

8秒終わり~34秒までが音量調整した箇所です。

・音量調整なし

悪くはないのですがギターソロのスペースにバッキングギターが一緒に居座っていて窮屈な感じがしますね。
もう少しスッキリさせたいです。

・音量調整あり

音量調整後はバッキングギターがソロの邪魔をせずに一歩後ろに下がっているような印象を受けると思います。
ソロが何をしているか聴きやすくてスッキリしていますね。

今回はソロ部分のみバッキングギターのLRを-3.05dbしてみました。

引き算が大切

よくDTMでのミックスは足し算ではなく引き算が大切である、という言説を見ますがこれもそうなのかなと思います。

以前は曲中でギターソロが聴こえにくい場合はリードギターのEQでミドルをブーストしてみたり、エンハンサーを使用したり、音作りを変えてみたりと色々やってみていたのですがリードギターは弄らずにバッキングの音量を下げるだけで解決することに気づきました。

シンプルな工程ですが分かりやすく効果が得られるので是非お試しください。

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