【盗難防止】ギター、その他楽器の盗難防止策を徹底的に考えてみる

楽器盗難防止 雑記

SNSでバンドマンと繋がっているとよく拡散されている悲痛な投稿、「盗難被害」
プレイヤーにとって楽器は半身ともいえる大切な存在であり、
悪漢たちから守るために日ごろから防犯意識を高めることが大切です。

今回はギターやベース、その他楽器の盗難防止策、及び盗難されてしまった後の対応策について様々な観点から考えてみたいと思います。

楽器の盗難防止策

まずはそもそも盗難されない方法を考えます。
楽器が盗難された場合、運よく帰ってくる場合もありますが基本的にはもう二度と手元に戻ってこないと考えた方が良いです、なので予防策が最も肝心です。

肌身離さず持っておく

一番確実なのはずっと楽器を持っておくことです。
それが出来れば苦労はしないといったところですが、本当はそうありたいということを再確認しておきます。

私はライブの時も極力自分の目の届く範囲にギターを置き、一緒に移動します。

武器を持って力ずくで奪いに来られたらどうしようもありませんが基本的に楽器の盗難は目を離した隙の置き引きによる被害です。

人目の付く場所に置く -しかし楽屋は危険-

楽器を置いて離れないといけない場合は人の目に触れやすい場所に置きましょう。
メンバーや知り合いに見てもらうように頼む、
一人の場合はリハ中ならフロアに置くのが良いと思います。

リハ中はステージにはバンド、向かいにはスタッフが常駐している為
常に多くの人の目があるので不審者が入ってきにくいです。
リハ後は楽器は楽屋へ持っていく場合が多いですが、
最中はフロアに置いてもOKというライブハウスがほとんどです。

しかし数分以上その場を離れるようなら楽器を一緒に持って行った方が確実です。

楽屋が最も危険

色んな人が入れる

基本的に最も危険なのは楽屋であると考えましょう。
楽屋には色んな人が出入り出来ます。

・出演者
・バンドスタッフ
・ライブハウスのスタッフ
・ゲストパスを持った人
・音楽関係者

ざっと挙げてこれだけの人が出入りする可能がありますが、
全員の顔を覚えられるか?という話になります。

不審者は関係者を装って素知らぬ顔で楽屋に入り、堂々と盗んでいきます。
とあるライブハウスでは音楽関係者を名乗って侵入してきたケースもあるそうです。

案外人目が少ない

ライブをすると分かりますが、楽屋って案外人目が少ないです。
自分のバンドのリハに関係ないときはご飯を食べに行ったり
買い出しに行ったりする出演者がほとんどで、
本番中は出演者もフロアにおり、次に出番のバンドが準備に入る程度です。

隙間の時間が結構あり、かつ色んな種類の人が出入りするので怪しまれにくい。
楽屋が一番危険であると考えましょう。

出演者にも安心しない

そもそもの話をすると同じ出演者だからと言って安心するのも良くありません。
出演者自身が犯行、又は不審者と共謀する可能性もあります。

「身内を疑うのか!」と言われそうですが、当然です。
むしろイベントで一緒になっただけの他人をなぜ信用できるでしょうか。

同じバンドのメンバーは例外としてそれ以外は全て怪しい、
ぐらいに思っていて丁度いいです。
実際、犯人は実は対バン相手のドラマーだったとかはある話です。

鍵をかける

流石に一日中楽器を持っているのは疲れるので楽屋に置く時間は当然あります。
その場合は絶対に持ち出せないように鍵をかけましょう。

ケースに鍵をかけるだけではありません、チェーンロックをしてケースそのものが動かないようにします。
楽器が盗まれるときは中身だけではなくケースごと持っていかれます。

ギター盗難防止

私はこのようにチェーンをギターのセミハードケースとペダルボードのケースの取っ手に通して、楽屋の棚などに完全に固定しています。

他の出演者の楽器の出し入れの邪魔にならないよう配慮は必要

パッと見で諦めさせる

泥棒は盗むのに時間がかかりそうな場合は諦めると言われています。

ケースごと手軽に持っていけるから楽器を狙うのであって、鍵をこじ開けてまで盗もうとはしません。

楽器が盗まれた場合に備えて

ここまでは盗まれない為の対策を考えましたが、次は盗難被害に遭った後に備えて何が出来るのかを見ていきます。

忘れ物防止タグをつける

AppleのAirTagや、その他の位置情報を特定する忘れ物防止タグを楽器ケースに仕込むのが最も効果的だと思われます。
Androidの場合はAnker EufyのSmartTrackがオススメです。

これらをギターケースやエフェクターボードに入れておけば盗難被害に遭った場合に追跡が可能です。
ただ、キレる犯人の場合はケース内を調べて捨てられてしまう可能性があるので、ケースを改造して隠すとより安心できます。
ケースを早々に捨てられる可能性を考え、一番は楽器本体への取り付けでしょうか。
AirTagぐらいのサイズならギターやベースであればコントロールパネルの中に仕込めるかもしれません。

楽器の写真を撮っておく

自分の楽器の写真を撮影しておくことは大切です。
「楽器は個人情報である」と言われるほど持ち主の個性を表します。
盗難された後に警察や各所へ情報提供する際も必要になります。

量産品だったら同じでは?と思うかもしれませんが、塗装剥がれや、打痕、木目の出方によって判別可能です。
自分のギターだという判断材料になる写真を多く撮影しておきましょう。

シリアルナンバーを控える

メーカー製造のギターであればヘッドの裏などにシリアルナンバーが刻印されています。
それはその個体のみの番号なので必ず控えましょう。

盗難された楽器が楽器店に転売された場合、シリアルナンバーを伝えておけば連絡が入ってくる可能性があります。
こういうところにあります。

シリアルナンバー ギター 盗難防止

楽器が盗まれたら

最後に、楽器が実際に盗まれてしまったら何をすべきかについてです。

①警察へ被害届を出す

まずは盗難被害に遭った場所から最寄りの警察署へ行きましょう。
被害届を提出するようになるので身分証明書や印鑑を忘れずに。

②楽器店、質屋へ連絡する

盗難された楽器は売り飛ばされるので、現場から近くのリサイクルショップや質屋、楽器屋に連絡を取り、機材の特徴、シリアルナンバーなどを伝えましょう。

また、J-Guitarなどの大手楽器通販ショップにもメールを送りましょう。
この際、警察に被害届が受理されていない場合は取り合ってもらえないことがほとんどなので手順としてはまず警察へ行ってからにしましょう。

◆「楽器盗難情報」への掲載について

③SNSで拡散する

Facebook,X,InstagramなどのSNSで盗難された旨を知らせましょう。
フォロワー数が少なくても、ハッシュタグ等を利用することで拡散され多くの人の目に留まり、発見につながる場合があります。

④中古楽器販売をチェック

警察や楽器屋からの連絡を待ちつつ、自分でもできることをしていきます。
デジマートや、ネットオークションを常にチェックし、自分の楽器が中古で売りに出されていないかを確認します。

盗まれた楽器がデジマートに出品されている!というのは本当にあります。

【デジマート】楽器と音楽機材専門の検索&総合情報サイト
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あとがき

以上が、
・楽器の盗難防止
・盗難被害後への備え
・被害後の対応
になります。

世の中が綺麗に善人ばかりに変わる可能性はないので、大切な楽器を守るために自分の防犯意識の方を変えていきましょう。

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