【DTM】ギター、歌ってみた等 宅録音源の納品をする時の注意点

DTM

宅録環境が整っている現代、楽器や歌のレコーディング依頼をして
ネット上で録音データのやり取りをすることが多々あります。

録音データの受け渡しの時の注意点やポイントについて書いていきます。
ギターの宅録だけではなく、その他楽器、歌ってみたなどにも共通する内容です。

因みに私もギターのレコーディング依頼は承っております、
何かあればお気軽にご連絡ください。



音楽ファイル形式

まず音楽ファイルの形式についてです。
大体は先方が指定してくれますが、指示が無い場合は録音前に必ず確認しましょう。

48kHz/24bit推奨

CDに使われる音源は44.1kHz/16bitなので最低でもこれ以上の
サンプリングレート、ビット数で依頼されることがほとんどです。

一番多いのは48kHz/24bitのパターンですね。

録音の設定は48kHz/24bit推奨
音源書き出し時にサンプリングレートを下げて変換することは出来るが、
その逆に44.1kHzで録音した物を48kHzにはできない為。
書き出すタイミングで44.1kHz/16bitに下げる分には問題ないので、
あらかじめ48kHz/24bitで録音しておきましょう。
多少データサイズは大きくなりますが同じ手間ならより高音質な方が良いです。

パンはセンターにしておく

完成した音源のバッキングギターなどは大体LRに振られていますが、
全てセンターにしてから書き出しましょう。

作業中は自分の録音したバッキングをLRに振り分け、
聴きやすくしていることが多いと思うので地味に注意すべき点です。

エフェクトについて

完成時のイメージを持つために作業中にエフェクトを使う場合、
書き出すときは全てOFFにしましょう。

ギタリストが音作りした音源も聴いてみたい、という依頼者も案外多いので
エフェクトの有りと無しで2種類用意してあげるのが親切です。

クリーントーンのDryデータは昨今ではほぼ必須となっていますが、
用意できない場合は依頼を引き受ける時に伝えておきましょう。

納品時の録音データの種類(エフェクト)
・エフェクト有
・エフェクト無
・Dryデータ(クリーン)



書き出し範囲(頭出し)

音源を書き出す範囲ですが、必ず頭出しをしましょう。
頭出し
全体の再生タイミングを合わせる為、無音時間を含めて書き出すこと
上記の 1(ギター無し)というのは資料データで、下が録音トラックになります。
この場合ギターが入る19小節辺りから書き出せば良いように思えますが、
そうすると音源を再生した時の位置が資料のデータとズレてしまいます。
その状態で納品された場合、
依頼者にデータのタイミングを合わせる無駄な作業をさせることになります。
なので音源の書き出しは全て頭出しをしましょう。
無音部分を含めて最初から最後の小節まで書き出せばOK
※終了部分は音の余韻も含める
勿論、先方からの小節数指定があった場合はそれに従いましょう。

ファイル名

ファイル名は一目で内容が分かるようにしましょう。


LチャンネルのバッキングのWetデータ
→ Backing-L-Wet
リードのWetデータにエフェクト処理をしたもの
→ Lead-Wet-effect
上記は一例です。
ファイルの数が多い場合は種類ごとに番号を振ったり、
フォルダを分けたりして分かりやすいようにしておくと良いです。


あとがき

納期や迅速な対応といった基本的なことは別としてトラックの頭出しや
ファイル形式などの言わばお約束は、学ぶ環境(専門学校とか?)が無ければ
自分で調べるか実務経験上で身に着けていくしかなく、見落としがちです。

私も教えを乞う人や話題を共有できる人がいなかった為、色々勉強しました。
折角の縁でご依頼頂いたのだから、お互い気持ちよく取引出来るのが一番ですよね。
この記事が何かの参考になれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました